クローン作ると問題山積み

クローンを作るコストとかまあ全部置いておいて、
自分とまったく同じ能力を持つクローンが出来た
としよう。

誰がそいつ食べさせるんだ。

まあそいつにも仕事手に入ったとしよう。

…全然つかえないじゃん。

さて。

まあこんな風に普段はまったく役に立たないクローンだが、
緊急時の代役くらいには使えるかも知れん。

俺「おいクローン」
ク「なんだオリジナル」
俺「急用が出来て分身しなくちゃならん。頼めるか」
ク「仕事か。お前忙しすぎるんだよ。俺の有給あと5日だぞ」
俺「じゃあ変わりに暇になったら有給使って変わり身するから」
ク「本当か、ならしゃーねーなー」

俺忍者かよ。分身とか変わり身とか。

そう。俺はクローンの頼みを聞いたり何かをすることによって
初めて代価として分身できるわけだ。
だったら他の友達とか、同僚とかに頼めよ。

こんなアホみたいな話あるか。

二股かけてその身代わりとかそういうことにはつかえなさそうだ。

そもそもクローンは自分とは別の意思を持っているので、
二股したら一方持っていかれるかもしれない。
（最悪両方持っていかれるかもしれない）

遺伝子レベルでは二倍に増えるので美味しい話では有るのだが。

しかし皆がそれやると遺伝子の多様性が減るという罠が待っている。
すると人類の滅亡が加速する。

結局クローン問題で最大の問題は、個人の尊厳が認められるかどうかだ。
身代わりなんかごときでクローン作ってるんじゃないよ。いやほんと。

弾除けなんかマネキンで十分だろ。
シャーロック・ホームズの帰還参考。彼は一流の科学者だ。

とかいっていたら、ラエリアンムーブメントとかいう新興宗教
団体がクローンベビーを作ったらしい。

不妊治療に対する福音とか言う。

確かに子供が持てないカップルには、不妊治療としてのクローン
を考えることもあるだろうなあ。

ただ、現時点ではそれでもあえて薦められない。

そもそも人間に寿命があるのは、細胞の分裂回数に限りがある
からである。
哺乳類の細胞を培養して行く際に、必ずといっていいほど
分裂しなくなる。大体60回が分裂限界であると推定される。

成人からクローンのために細胞取ると、それだけ寿命が減算
されている可能性がある。

あと、細胞分裂の際に実は遺伝情報は劣化している。
非常に低確率ではあるが…。
そもそもそれでクローンがうまく作れないわけだが。

だからクローン牛やクローン羊、クローンマウスの寿命は
かなり短くなっている場合がある。

ただ、ひょっとしたら、取り出す親の細胞のうち比較的未分化
のものを用いれば寿命は短くならないかもしれないが…。

当然人間でも同じことが起こるはずだ。

ヒトクローンはマウスよりも簡単に作れてしまう。
これが問題だよな。実は。

だから変な宗教団体でもクローンが作れてしまう。

作れてしまうが、子供の寿命とかそういうこと考えたら
作るのは止めて欲しいわけだが。
奇形や病気、短命なんてのはまったくごめんだ。

あと恐いのは、クローン母体から娘を作った場合。
遺伝子レベルで母と娘は一致しているが、これはまずいかも
しれない。一卵性双生児は同じタイプの異性を好きになる
傾向がある。つまり近親・相・姦・ゲフンゲフン。

遺伝子重複起こらないから、遺伝病等の問題は無いけどさ。

昔、明石屋サンタに、実の父に彼女を奪われ、彼女が義母に
なってしまった奴がいたが、そういうことにならない保証は…